「光コラボ」の登場で、固定回線による光インターネット料金は以前よりも安くなりました。それでも、新規申し込みで、工事費が必要な場合は短期利用に向いていません。
固定回線の代用としてスマホのテザリングも使えますが、パソコンに接続すると思わぬ大量のデータを消費します。1G超えも珍しくありません。
今回提案するのはWiMAX。据置型のホームルーター。バッテリータイプのモバイルルーターでは、長時間の連続使用に不向き。住居や事務所で、固定回線代わりに使うならホームルーターが一番です。
この記事では、コンセント(電源)があれば、どこでもインタネットが直ぐに利用できるWiMAXのホームルーターを紹介します。
UQ WiMAX
WiMAXとは、KDDIグループのUQコミュニケーションズ株式会社が提供する高速移動体通信。現在は、より高速になった「WiMAX +5G」が提供されています。
「UQ WiMAX」はUQコミュニケーションズが直接提供するWiMAXサービスのブランド名。
※2020年10月1日よりUQコミュニケーションズのUQ mobile事業はKDDIが承継
「WiMAX」サービスはKDDI以外(プロバイダ)からでも申し込みできます。料金プラン(割引額)は各プロバイダで異るので要チェック!
WiMAXは月間データ量上限なし(ギガ放題)です。
※1Mbpsとは、YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度
「WiMAX+5G」の3日間データ量上限は2022年2月に撤廃になりました。
WiMAX据え置き型「ホームルーター」
WiMAXを固定回線代わりに使うなら、バッテリーなし、ACアダプタ電源専用のホームルータータイプがお薦めです。
- WiMAX2+(旧プラン)は下り最大1.0Gbps
- WiMAX+5Gは下り最大2.7Gbps
最新のWiMAX+5Gを利用するには、専用端末が必要です。詳細は別記事にて。
WiMAX端末はSIMフリーです。
ネットショップに出品されている中古端末は、docomo、au、SoftBank回線のSIMで使えます。
HUAWEI「Speed Wi-Fi HOME L02」【WiMAX2+】
2019年1月25日発売
下り最大速度 | 1.0Gbps(LAN接続時) |
製造元 | HUAWEI |
SIMカード | nano-SIM |
重量 | 約436g |
外形寸法mm | 約H178×W93×D93mm |
有線LAN規格 | Ethernet 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
最大同時接続 | 最大約40台(2.4GHz:20台、5GHz:20台) |
HUAWEI「Speed Wi-Fi HOME L01s」【WiMAX2+】
2017年12月15日発売
下り最大速度 | 440Mbps |
製造元 | HUAWEI |
SIMカード | nano-SIM |
重量 | 450g |
外形寸法mm | 約H180×W93×D93mm |
有線LAN規格 | Ethernet 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/n/a(5GHz帯)、11n/g/b(2.4GHz帯) ※2.4GHz/5GHzは同時利用可能 |
最大同時接続 | 計42台(LANポートx2台、Wi-Fi SSIDx2x20台) |
NECプラットフォームズ「WiMAX HOME 02」【WiMAX2+】
2020年1月30日発売
下り最大速度 | 440Mbps |
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 |
SIMカード | nano-SIM |
重量 | 約218g |
外形寸法mm | 約H118×W50×D100mm |
有線LAN規格 | Ethernet 1000Base-T/100Base |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
最大同時接続 | 計20台 |
NECプラットフォームズ「WiMAX HOME 01」【WiMAX2+】
2018年10月30日発売
下り最大速度 | 440Mbps |
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 |
SIMカード | nano-SIM |
重量 | 約338g |
外形寸法mm | 約H155×W70×D100mm |
有線LAN規格 | Ethernet 1000Base-T/100Base |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
最大同時接続 | 計22台(LANポートx2台、2.4GHz:10台,5GHz:10台) |
ZTE「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」【WiMAX+5G】
2021年4月8日発売
下り最大速度 | 2.7Gbps |
製造元 | ZTE Corporation |
SIMカード | nano-SIM |
重量 | 約599g |
外形寸法mm | 約W70×H182×D124mm |
有線LAN規格 | Ethernet 1000Base-T/100Base |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
最大同時接続 | 計32台(有線:2台、無線:30台) |
WiMAX 2+のスピードテスト
名古屋の某所より
google「インターネット速度テスト」にて、UQ WiMAX「Speed Wi-Fi HOME L01s」のスピードをチェックしました。
WiMAX2+回線は50Mbpsオーバー!
経験上、10Mbps以上あれば、事務作業程度なら全然支障がありません。
通信速度については時間帯によってバラつきがあります。スピードテストは何度か試み、ほぼ中央値を掲載。
インターネット速度については、テストサイトによっては数値が大きく異なります。
今回はgoogle「スピードテスト」を公表。
「BNRスピードテスト」の数値では10Mbps程度となりました。速度は絶対値ではなく、相対値として参考にしてください。
もちろん、速度はエリアによっても変わります。
WiMAX 2+ ベストエフォート速度
WiMAX 2+のホームルーターはハイスピードモード「下り最大速度440Mbps」に対応しています。
この速度数値はベストエフォート。技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリアの対応状況により、下り最大220Mbpsまたは110Mbpsになります。
WiMAX 2+のギガスピード最大速度1Gbpsは、LTEオプションの利用とLANケーブル接続が条件です。
LTEオプション料は「ハイスピードプラスエリアモード」を設定した月のみ発生します。
WiMAXのホームルーターはSIMフリー
WiMAXで契約した端末は、解約後もSIMフリー端末として利用できます。
端末にAPN(Access Point Name)を追加設定すれば、格安SIMでも使えます。SIMはau回線がベストですが、WiMAX端末はバンド1にも対応。ドコモ、ソフトバンク回線でも繋がります。