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VDSL方式の賃貸が ひかり配線方式でインターネットできるようになった

VDSL方式→ひかり配線方式

諸事情により、実家近くで賃貸を借りることに。立地と家賃で決めたのは築古のアパート。

1点だけ気になったのが光インターネット。物件資料に「VDSL方式」と。

VDSL方式は光ファイバーが共用部のMDF盤まで、そこから先、各住戸までは電話線を利用します。現在主流の「ひかり配線方式」と比べ、VDSL方式は通信速度が遅くなります。

月額料金が同じならば、ひかり配線方式で利用したいのは当たり前。

賃貸契約時に「ひかり配線方式が利用したい」と管理会社に伝えたところ、「光インターネットは使えます」とトンチンカンな返答。管理会社でも光インターネットの方式は理解していませんでした。

VDSL方式の賃貸をひかり配線方式にするには、建物全体の工事が必要。そのため、入居者ではなく大家さんがNTTに工事を依頼しなければなりません。

おそらく、大家さんの工事費負担はなし。入居者募集にも有利。なので、検討を管理会社経由でお願いしました。

それから約半年。

「NTT光ファイバー工事のお知らせ」が投函されました。

工事完了後、既にVDSL方式で契約中の光コラボは違約金を払って解約。新たにひかり配線方式でVDSL方式とは別の光コラボで契約しました。

大家さんとNTTのやり取りはわかりませんが、VDSL方式からひかり配線方式への過程をリポートします。

 

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NTT光ファイバー(ひかり配線方式)工事

NTT配布資料

配布資料(上段)

築古賃貸の光インターネット方式は、通信速度の劣るVDSL方式がまだまだ多いのが現状。NTTはVDSL方式からひかり配線方式へ切り替え工事を積極的に進めています。

建物所有者の了解のもと工事が決まれば、各住戸には「おしらせ」が配布されます。

NTT配布資料2

配布資料(下段)

工事内容はラック工事と外壁一括配線工事(光集合配線)。

  • ラック工事とは
    架空の光ファイバーを建物外壁で受けるためのラック(ボックス)を設置する工事
  • 外壁一括配線工事とは
    ラックから各住戸まで外壁をつたって光ファイバーを配線する工事

ラック工事

外壁をつたって各住戸の外部まで光ファイバーを先行して配線。VDSLの装置と配線はそのまま、別ルートでひかり配線を敷設します。

因みに新築の場合は、光ファイバー工事は1階共用部に設置されたMDF盤まで。ここから先、各住戸までの工事は個別対応(開通工事)になります。

築古の賃貸でも、電話専用の配管を利用すれば、新築と同様に壁内配線は可能。ですが、各住戸にひかり配線を確実に施すには、露出配線が間違いありません。

そのため多くの築古賃貸では、外壁一括配線工事が採用されています。

ひかり配線方式の光インターネットを新規申込

外壁一括配線工事に入居の負担はありませんが、住戸内に光ファイバーを引き込む工事(開通工事)は光インターネットの契約者負担です。

同一建物内でVDSLからひかり配線へ切り替える場合、この開通工事費を入居者が負担しなければなりません。

そこで利用したいのが、開通工事費が無料になるキャンペーン。

工事費無料キャンペーン

工事費無料キャンペーンのある光コラボを紹介。実質無料ではなく、途中解約でも工事費の残債がないキャンペーンです。

キャンペーンの有無と期間は公式サイトにてご確認ください。

  • SoftBank光
    定期に工事費無料キャンペーン開催。キャッシュバックも魅力
  • excite MEC光
    期間限定で工事費無料キャンペーン開催。安い月額料も魅力
  • ドコモ光
    WEB申込はドコモユーザーのみ受付。キャッシュバックも

 

開通工事

ひかり配線工事

前述のとおり、新たに「ひかり配線方式」が採用された建物は、光ファイバーが住戸の外壁まで露出して配線されています。

光インターネット開通工事

光インターネット申込後の開通工事で、光ファイバーは屋外から住戸内に。経路は一般的に、外壁に穴を開けることなく入線できるエアコンスリーブが利用されます。

光ファイバーの末端は壁面コンセント一体型の光コンセントではありません。光ローゼットと呼ばれる分離型の接続口が設置されます。ここにONUを光ケーブル接続して工事は完了。オプションのひかり電話を申し込んだ場合は、ホームゲートウェイが設置されます。

余談ですが、工事担当者は光ファイバーがバルコニー側外壁に敷設されていることを知りませんでした。NTTの工事といえど、内容により下請け業者は異なり、業者間の情報共有はないようです。

VDSL方式の光インターネットを解約

VDSLモデム

ひかり配線方式の外壁一括配線工事が完了しても、VDSL方式の継続利用は可能です。

VDSLからひかり配線へ切り替える場合は、VDSL方式は解約、ひかり配線方式で新規契約。回線終端装置(VDSLモデム)はNTTに返還します。

解約時は契約期間に要注意。VDSLの解約違約金とひかり配線の開通工事費、ダブルの出費はできれば避けたいところです。

VDSLとひかり配線の通信速度比較

通信速度の比較

VDSL方式からひかり配線方式にするメリットは通信速度の向上です。

VDSL方式の通信速度は100Mbpsが限界。ひかり配線方式にすればそれ以上が期待できます。

同一建物で、VDSL方式とひかり配線方式を比較してみて、速度は倍に。でも、実感はできませんでした。

VDSL方式でも80Mbpsの速度があれば、通常の使用には支障がないからです。

賃貸退去と光インターネット解約

光ローゼット

後から「ひかり配線方式」を採用した賃貸は、退去時、室内に残る光ローゼットの処遇が気になるところです。

解約時に回線事業から「管理会社に撤去か残置か確認してください」と指示されるケースがあるので、前もって確認するのが良いかもしれません。

撤去の場合は立会い工事となるので、引っ越しスケジュールと合わせて調整が必要です。

※フレッツ光は屋内回線等の撤去費用は無料

まとめ

VDSL方式の賃貸で光インターネットを契約中に、ひかり配線方式の工事が行われたら。

速度向上を目指して、ひかり配線方式に乗り換えるのもあり。ただし、VDSL方式の解約違約金とひかり配線方式の開通工事費に注意が必要です。

ひかり配線方式の新規申し込みは、工事費無料キャンペーン、キャッシュバックキャンペーンを狙うのがおすすめ。

同一光コラボでの再契約であれば、解約違約金は免除されるかもしれません。

 

 

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