自宅の光インターネットを「ぷらら光」から「楽天ひかり」に変更しました。どちらのサービスも光コラボレーション。派遣工事なしで事業者変更が可能です。
光コラボレーションとは、NTTフレッツ光回線とインターネット接続サービスをワンストップで提供する回線事業者です。
「DTI光」→「ぷらら光」→「楽天ひかり」。今回は2回目の事業者変更。
事業者変更で気をつけなければならないのはIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)サービスの継続。接続方法が事業者によって異なるからです。
今回は特に、IPv4 over IPv6の方式も変わります(MAP-E→DS-Lite)。Wi-Fiルーターの設定変更が必要。
Wi-Fiルーターには回線自動判別機能が搭載されています。それでも、自動判別できないケースがあります。
「楽天ひかり」正式サポート以外のルーターを利用する場合は、IPv6接続に注意が必要です。
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光コラボレーションの事業者変更
自宅の光インターネットの環境と、事業者変更前後の光コラボレーション(光コラボ)詳細は以下のとおりです。
自宅の光インターネット環境
- 光回線:フレッツ光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼
- オプションサービス:ひかり電話
- ホームゲートウェイ:NTT「PR-500KI」
- 場所:名古屋市
<変更前>光コラボ「ぷらら光」
事業者変更前
- 光コラボレーション事業者:ぷらら光
- プラン:ぷらら光 ホームタイプ
- 利用期間:2019年7月29日~2020年7月31日
- IPv4 over IPv6:MAP-E方式
- 利用Wi-Fiルーター:I-O DATA「WN-AX1167GR2」
※WN-AX1167GR2は楽天ひかりIPv4 over IPv6(DS-lite)の実機検証済みルータ一として楽天モバイル公式サイトに掲載されています
<変更後>光コラボ「楽天ひかり」
事業者変更後
- 光コラボレーション事業者:楽天ひかり
- プラン:楽天ひかり ファミリープラン
- 利用期間:2020年7月31日~
- IPv4 over IPv6:DS-Lite方式
- 利用Wi-Fiルーター:NEC「Aterm WG1200HS4」
※WG1200HS4はキャンペーン特典として楽天ひかりから提供されたルーター
【楽天ひかり】の開通(事業者変更後)
事業者変更による楽天ひかりの開通日、時間帯について何ら予告はありません。
当日17:00頃、インターネットの切断を確認。16:30まではメール受信ができています。16:00-17:00間に切り替え工事が完了したようです。
一時的な切断ではなく、インターネットがまったく接続できません。
前回の事業者変更では、変更後はIPv4サイトに接続できないものの、IPv6サイトは接続できました。今回はIPv6サイトにも繋がりません。
ホームゲートウェイを確認すると、光回線のランプは点灯で問題なし。
楽天ひかり特典のWi-Fiルーターは開通日に届いていません。なので、ぷらら光のルーターをそのまま接続したままです。
ぷらら光のIPv4 over IPv6はMAP-E方式。楽天ひかりのIPv4 over IPv6はDS-Lite方式。
ルーターには回線自動判別機能がありますが、自動で設定変更ができないのかもしれません。
ルーターのIPv4 over IPv6をDS-Lite方式に手動変更
ルーターの管理画面にアクセスすると、IPv4 over IPv6はMAP-E方式のまま。自動で設定変更はされておらず、手動でDS-Liteに変更しました。
それでも、インターネットに繋がりません・・・
あれこれ弄っても、リセットしても効果なし。
一旦IPv6接続を諦め、Wi-Fiルーターはなしで、パソコンをホームゲートウェイに接続。パソコンからIPv4 PPPo接続の設定を行うとインターネットに接続できました。
IPv4 PPPo接続ができても、IPv6 IPoE接続ができない状態です。
前事業者のIPv6契約が残っていた?
楽天モバイル公式サイト「よくある質問」によると
楽天ひかり以外の事業者様でIPv6サービスを解約されていないお客様におかれましては、サービスの解約をお願いいたします
楽天ひかり以外のIPv6サービスをご利用いただいている状態では、楽天ひかりでIPv6接続の開通を行うことができなくなります出典:楽天モバイル「よくある質問」
ぷらら光のIPv6サービスが残っていてるため、楽天ひかりのIPv6サービスが利用できないのか?
確かに、前回の事業者変更では、前事業者のIPv6サービスが月末まで残った経験があります。
たまたま開通日が月末だったので、IPv6接続のチャレンジは翌日(来月)に延期することに。
【楽天ひかり】I-O DATA製Wi-FiルーターからIPv6接続
楽天ひかり開通の翌日(8月1日)
Wi-FiルーターI-O DATA「WN-AX1167GR2」からのインターネット接続を再開。
月が変わっても、楽天ひかりのIPv6接続はできません。ぷらら光のIPv6は関係なかったようです。ルーターを初期化してもだめでした。
新しいルーターが届くのを待つか・・・
と諦めかけたところ
楽天モバイル公式サイト「よくある質問」に、「アイ・オー・データ製ルータの接続設定方法」を見つけました。
①IPv6機能のチェックは、お客様環境により変わります。
・ひかり電話契約 ”無”の場合 ⇒「IPv6ブリッジ」を選択
・ひかり電話契約 “有”の場合 ⇒「DHCPv6-PD」を選択
②AFTRアドレスに、「dgw.xpass.jp」を入力します。
③「設定ボタン」をクリックします。出典:楽天モバイル「よくある質問」
「IPv4 over IPv6(DS-Lite)」の設定にミスがあったようです。
楽天ひかり AFTRアドレスを自動設定にするとIPv6接続できない
前述のとおり、ルーター管理画面のインターネット接続方法では「IPv4 over IPv6(DS-Lite)」を選択。
このとき、AFTRアドレスを空欄のまま設定を実行すると、アドレス欄は「gw.transix.jp」に自動設定されます。
実はこれが間違い。このアドレスではインターネット接続ができません。
AFTRアドレスを「dgw.xpass.jp」に手動入力するとIPv6接続できます。
でも、IPv4サイトが閲覧できませんでした・・・
楽天ひかり IPv4サイトにつながらない?
AFTRアドレス「dgw.xpass.jp」でIPv6接続は可能になったものの、IPv4接続ができない。つまりIPv4 over IPv6ができない状態です。
試行錯誤の上、辿り着いたのは
管理画面のIPv6機能を「DHCPv6-PD」から「IPv6ブリッジ」に変更。これで、IPv4サイトも閲覧可能になりました。
楽天モバイル公式サイト「よくある質問」では、ひかり電話がある場合は「DHCPv6-PD」を選択なんですが
ひかり電話契約 ”有”⇒「IPv6ブリッジ」で、IPv4接続できました。
IPv6接続のIPv4 over IPv6は有効に、ひかり電話も問題なく使えます。
何れ是正されるかもしれません
楽天ひかりのDS-LiteはXpass(クロスパス)「dgw.xpass.jp」
DS-Liteといえば、一般的にはインターネットマルチフィード社のIPv6接続サービス「transix」を指します。
ところが、楽天ひかりのDS-Liteは「transix」ではありません。アルテリア・ネットワークス社が提供する「Xpass(クロスパス)」です。
楽天ひかり対応ルーターでも、回線自動判別機能はDS-Lite=transix(gw.transix.jp)と判断するのかもしれません。その場合は、手動でAFTRアドレスをXpassのアドレス「dgw.xpass.jp」に書き換える必要があります。
楽天ひかり正式サポート NEC製「Aterm WG1200HS4」
楽天ひかり開通から8営業日以内に発送される、キャンペーン特典のNEC製Wi-Fiルーター「Aterm WG1200HS4」が3営業日(開通から5日)後に届きました。
WG1200HS4はメーカーが正式に楽天ひかり接続をサポートするルーターです。
このルーター、ネットショップで探しても見つかりません。スペックは「Aterm WG1200HS3」と同じ。楽天ひかり用にチューニングされたルーターかもしれません。
気になるのは、WG1200HS3に搭載のブースト機能【IPv6 High Speed】。公式サイトを見る限り、WG1200HS4には搭載されていません。
正式サポートのルーターはDS-Lite「クロスパス」を自動判別
Wi-FiルーターWG1200HS4は設置するだけで、すぐにインターネットにIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)できます。
IPv4 over IPv6(DS-Lite)の設定は必要ありません。
ルーター管理画面を確認すると
動作モードは「Xpass(クロスパス)」。AFTRのFQDNは「dgw.xpass.jp」。すべて自動設定。IPv4 over IPv6(DS-Lite)はXpass(クロスパス)と判別します。
試しに自動判定を「OFF」にすると、動作モードが選択できます。
メーカー正式サポートのルーターは、実機検証済みルータ一でもできないクロスパスの自動判別ができるのかもしれません。
Aterm ユーザーズマニュアル
NEC公式サイトのユーザーズマニュアルを確認すると
WG1200HS4とほぼ同スペックのWG1200HS3の動作モードには「クロスパス」がありません。
楽天ひかり IPv6速度テスト
楽天ひかりの通信速度はどうなのか?早いのか?
GoogleとFAST.comで測定してみました。タイミングによって数値はばらつきますが、平均的なデータをセレクトしました。
測定場所と使用パソコンは同じ。接続方法は有線LAN(最大1000mbps)です。
ぷらら光の速度テスト
ぷらら光の速度は、FAST.comのアップロード速度が毎回高い数値を出す傾向がありました。
楽天ひかりの速度テスト
光コラボ変更後(ぷらら光→楽天ひかり)
楽天ひかりの速度をテスト。
Googleの速度テストでは、楽天ひかりの速度がアップ傾向。一方、FAST.comでは、楽天ひかりは速度ダウンの傾向です。
テストサイトとの相性があるのでしょうか?
事業者変更による速度変化は、感覚として、大きな変化はありません。
楽天ひかり IPv4(PPPoE)速度テスト
楽天ひかり、IPv4 PPPoE接続の速度テストも行いました。
大幅に速度ダウンです。
ぷらら光では、IPv4 PPPoE接続でも大きな速度変化はありませんでした。楽天ひかりのIPv4 PPPoE接続はかなり遅いです。
2日間連続で試しましたが、3桁の数値が出ることはありませんでした。
まとめ
光コラボの事業者変更は今回で2回目。
1回目の事業者変更では、IPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)設定をホームゲートウェイからWi-Fiルーターに変更する方法を学び。2回目の今回はDS-Liteについて学びました。
DS-Lite=transixだと思ってました。
楽天ひかりのDS-Liteは違います。楽天モバイルの電話アプリ「Rakuten Link」と同様、一般的な仕様ではありません。そのため、メーカー正式サポートのルーターを利用しない場合は、開通時にインターネット接続で躓きます。
光コラボの事業者変更は、変更直後に接続できなくなるリスクが常につきまといます。できる限りリスクを避けたい場合は、事業者が提供するWi-Fiルーターを利用するのが間違いありません。
同じフレッツ光回線を利用する光コラボの事業者変更では、変更後の通信速度に大差がないのは経験済みです。今回の変更でも実感できるほどの差はありません。
DS-Lite以外で、楽天ひかりについて分かったことは、IPv4 PPPoE接続では速度が遅いこと。楽天ひかりの利用はIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)が絶対におすすめです。